要領が良い仕事術を学びたい人におすすめ要領が良くなる スピード仕事術ための本

要領が良くなるスピード仕事術ための本

世の中、苦労したんだから買え！　と言っても売れないのが真実。

お客様は、苦労を買うのではなくて、欲しいものを買うからだ。

従来は決まった手順をなるべく早く進めるのが仕事であった。
苦労に苦労を重ね、手順を守るために残業して長時間働く。

しかし、手順を固定的に捉える必要があるのだろうか。
技術の進歩や新素材の開発で、順序を変えたり抜かすこともできるだろう。

たとえば、安いウナ丼を売り物にするファーストフードでは、串を打っていない。

ウナギを金網で挟み炭焼きする。
金網ごとひっくり返して両面を焼くから、特別な技術も不要になる。

このファーストフード店では、ものの数分でウナ丼が食べられる。
しかも、鰻専門店の半額以下だ。

もちろん、それは蒲焼きとは言えないと反論する人もいるだろう。

ホンモノは、串打ち八年、焼き一生といわれる職人が提供する。

ランチタイムでも数千円。
注文したら最後、いつ食べられるのかもわからない。

そんな店に昼飯でもと、連れだった会社員が気軽に入れるだろうか？

一方のファーストフードは逆である。
職人に頼らず、決まった手順を崩して誰でも鰻を焼けるようにした。
安くて美味いを実現するため作業を工夫したのだ。

ホンモノの蒲焼きが食べたい人は、いままで通り鰻専門店で食せばよい。

お客様が求めているものを提供するのがファーストフードなのだ。

早く仕事を終えるにはこういった、ずるい考え方が必要なのではないか？

硬直した思考をほぐし、要領が良い仕事術を学びたい人におすすめの本だ。